床下換気口が無くなってしまった理由ご存知ですか?
最近の新築住宅ではめっきり見かけなくなったものに「床下換気孔」があります。
建物の基礎の部分に空いている長方形の穴が床下換気孔になりますが、最近はめっきり見かけなくなりました。
この床下換気孔は建築基準法施行令第22条第2項で「外壁の床下部分には、壁の長さ5メートル以下ごとに、面積300cm2以上の換気孔を設けて、ねずみの侵入を防ぐ設備にすること」と定められています。
昔は基礎に穴を空けていましたが、換気孔を設けることでクラックが入って不具合が生じる要因ともなっていました。そこで最近は基礎に換気孔を空けず「基礎パッキング工法」で施工する方法が主流となっています。
床下換気口の代わりの基礎パッキング工法って何?
基礎と土間の間に「パッキン」を一定間隔で挟み込んで床下の換気を行うという工法になります。
こうすることによって、基礎にひびが入りにくいですし、換気孔施工の手間を省くことができます。その結果、コスト削減につながるという訳です。
大手ハウスメーカーもこうした新しい工法を積極的に取り入れていましたが、気付いてみると積水ハウスさんや大和ハウスさんは従来の換気孔タイプに戻しています。
ちょっと調べてみると旭化成のへーベルハウスはずっと換気孔のままのようです。
機能的には床下換気口の方が実は勝っている?
これは換気孔も基礎パッキンも建築基準を満たすだけの通気口は用意されているが、床下換気の効果に違いがあるためです。
実際に床下によく潜って作業する水道業者さんやシロアリ業者さんは、その換気能力の違いを肌で感じるようです。
建物の事を思うと昔ながらの床下換気孔の方が、家を健康的に保ってくれるようです。床下換気孔はチョット古臭い様な感じもしますが、機能は優れているようです。
工務店さんやリフォーム屋さんによっては、基礎パッキンの施工を希望する方もいらっしゃると思います。やはり基礎を打つ方も慣れている方が安心して作業できますし、検討が付きやすいためです。
コストの面もありますので、もし気になる方は工務店の方に聞いてみると良いのではないでしょうか。
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コメント
床下換気孔なんてうちにはないなー。古い家なのに。床下収納ならあるけど!
床下換気孔がある意味知りませんでした。気になっていたのでとてもためになりました。