味わい深い広縁や縁側の有るお宅が減ってきています
昔の家では当たり前だった広縁(ひろえん)ですが、最近の新築ではめっきり姿を消しました。
広縁は、幅の広い縁側の事で和室の延長として屋内に設けられています。
日当たりのいい広縁もあれば、お庭がきれいに見える広縁もあったりと家々で嗜好が凝らされていたものです。
近年の広縁離れは、和室の減少と建築基準法の厳格化が考えられます。
新築やリフォームで和室を設ける場合も6畳一間程度が主流で、本格的な和風建築という物はめっきり少なくなりました。
減少してきた理由は建ぺい率の厳格化
また2,30年前は建ぺい率90%を超えるような住宅も珍しくありませんでしたが、最近はきちんと建築確認の際にチェックが入っています。
限られた建築面積で、生活を確保しようと思うとどうしても広縁などの贅沢スペースが削られてしまいます。
また広縁などは大工仕事になり、一般的な洋室に比べると単価も割高になってしまいます。家を建てる方も、広縁のイメージが湧かなくて面倒に感じがちです。
このようなことを踏まえたうえで、もし広縁のあるお家をリフォームする時は、有効に活用することが望まれます。
床が傷んでいたり、窓が壊れていることも珍しくありません。
また窓際は寒いですが、窓のサッシやガラスを断熱性の高い物に交換するとそうした弊害もクリアすることができます。
広縁や縁側があるとおしゃれで趣の有るお家に変わります
夜暗い場合は、トップライト以外に据え置きタイプのライトなんかも用意すると、洒落てきます。
ちょっとしたテーブルとイスがあれば、オシャレなテラスみたいなものですね。広縁ならではの特権といえるでしょう。
日当たりがいいところでは、室内でちょっとしたガーデニングを楽しむこともできます。ご存じの方も少ないかもしれませんが、練炭なんか焚くと1日中暖かいものです。
昔は、広縁や縁側というのは人と人の縁を結ぶ所でもありました。田舎なんかは、よく縁側で近所の人同士がお茶を飲んで談笑しています。
人と人を結ぶ縁側は、これからは見直されるべきスペースかもしれませんね。
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コメント
この時期は縁側の魅力は感じませんが春になると縁側っていいなって毎年思います。
縁側自体なかなかみないですよね。
サザエさんではいつも見ますが。